百度の順位チェック方法|日本から検索順位を正しく確認するコツ

中国向けサイトを運営していると、「百度で自社サイトは何位に出ているのか」という質問を社内や取引先から受けることがあります。ところが、日本のオフィスからブラウザで百度を開いて検索してみても、その結果が中国国内のユーザーが見ている順位と同じとは限りません。

この記事では、日本から百度の検索順位をチェックするときに知っておきたい前提、手動検索の限界、ツールを使った定点観測の方法、確認すべき指標、そして社内向けの記録・報告の仕方までを順に解説します。

百度の順位チェックが必要な理由

中国市場では百度の存在感が大きい

中国本土では Google の検索サービスに通常の方法でアクセスできないため、中国向けの集客では百度をはじめとする中国の検索エンジンへの対策が欠かせません。中国国内の検索エンジンには百度のほかにも360搜索、搜狗、神马(モバイル向け)などがあり、全体では百度が最も多く使われています。正確なシェアは調査会社や時期によって数字が異なるため、最新の統計は各調査機関の公表データで確認してください。PCとスマートフォンでの違いを含むシェアの読み方は「中国の検索エンジンのシェア」で解説しています。

「順位」は施策の効果を測る共通言語

SEO の成果は最終的にはアクセス数や問い合わせ数で判断しますが、その手前の指標として「狙ったキーワードで何位にいるか」は、社内・社外の関係者が共通して理解しやすい数字です。とくに中国向けサイトは、日本側の担当者がアクセス解析を日常的に見られない体制になっていることも多く、順位という分かりやすい指標を定期的に記録しておく価値があります。

日本から手動で百度検索する方法と限界

もっとも手軽な方法は、ブラウザで百度(www.baidu.com)を開き、キーワードを入力して自社サイトを探すやり方です。費用はかかりませんが、次のような理由から「中国国内のユーザーが見ている順位」とずれる可能性があります。

地域(アクセス元IP)による違い

百度は、アクセス元の地域によって検索結果を出し分けることがあるとされています。とくに「上海 日本料理」のような地域性のあるキーワードや、店舗・サービス拠点に関わるキーワードでは、その傾向が出やすいと考えられます。日本のIPアドレスからアクセスした場合、中国国内のどの都市とも異なる条件で結果が表示されるため、現地ユーザーの検索体験をそのまま再現しているとは言えません。

パーソナライズ(ログイン・閲覧履歴)による違い

百度アカウントにログインしている状態や、同じブラウザで何度も自社サイトを検索・クリックしている状態では、検索結果が利用者ごとに調整される可能性があります。担当者が毎日自社サイトを検索してクリックしていると、自分の環境でだけ順位が高く見える、ということも起こり得ます。手動で確認する場合は、少なくとも次の点に気を付けましょう。

  • ブラウザのシークレット(プライベート)ウィンドウを使う
  • 百度アカウントからログアウトしておく
  • 確認のたびに自社サイトをクリックしない

VPN・プロキシ経由の確認の注意点

中国国内の視点で確認しようとして、VPN やプロキシで中国のIPアドレスを経由する方法を検討するケースもあります。ただし、接続先サーバーの所在地によって結果が変わるうえ、接続が不安定になることもあり、毎回同じ条件で確認するのは簡単ではありません。また、VPN やプロキシの利用については、利用する国・地域の法令や社内の情報セキュリティ規程、各サービスの利用規約を必ず確認してください。

手作業ならではの限界

条件をそろえて確認できたとしても、手作業には次のような限界があります。

課題 内容
工数 キーワードが10個、20個と増えると、毎日確認するのは現実的ではない
深い順位の確認 2ページ目以降をめくって探す必要があり、見落としが起きやすい
記録の継続性 担当者の不在や異動で記録が途切れやすい
条件のばらつき 確認する時間帯・端末・ブラウザによって結果が揺れる
判定のぶれ 広告枠や百度自社サービスの枠を順位に含めるかどうかが人によって違う

単発で「今どのくらいか」を把握する目的なら手動でも十分ですが、施策の効果を追いかけるための定点観測には向いていません。

ツールを使って百度の順位をチェックする方法

継続的な順位チェックには、順位計測ツールを使うのが一般的です。ツールを使うと、決まった条件で自動的に検索結果を取得し、自社ドメインが何位に表示されているかを記録できます。

ツールで順位を計測するメリット

  • 同じ条件で毎日計測できる: 担当者の環境に左右されず、日々の変化を比較しやすくなります
  • 多くのキーワードをまとめて管理できる: 手作業では難しい数十〜数百のキーワードも一覧で追えます
  • 履歴が残る: 「施策を入れた日から順位がどう動いたか」を後から振り返れます
  • ランクインしたURLが分かる: どのページが評価されているかを確認できます

ツールを選ぶときのチェックポイント

百度の順位チェックツールを選ぶ際は、次の点を確認するとよいでしょう。

  1. 対応している検索エンジンとデバイス: 百度のPC版かモバイル版か、ほかの中国系検索エンジンに対応しているか
  2. 取得できる順位の範囲: 上位10位までなのか、それより深い順位まで追えるのか
  3. 計測の頻度: 毎日なのか、週1回なのか
  4. 履歴の保存期間: 過去どこまでさかのぼって推移を見られるか
  5. データの出力: CSV などで書き出して報告資料に使えるか
  6. UIの言語: 中国語のツールは機能が豊富なものもありますが、日本の社内で共有するなら日本語で操作・閲覧できると運用しやすくなります

PC順位とモバイル順位は別物と考える

百度では、PC とモバイルで検索結果の構成や順位が異なることがあります。中国ではスマートフォンからの検索が多いとされているため、モバイルの状況も気になるところですが、ツールによって対応範囲はさまざまです。どのデバイスの順位を計測しているのかを明確にしたうえで、報告書にも「百度PCの順位」のように明記しておくと誤解を防げます。

順位チェックで確認すべき指標

順位チェックは「何位か」を見るだけでは不十分です。次の指標をあわせて確認すると、施策の判断材料として使いやすくなります。

キーワードごとの順位と推移

基本となるのは、キーワードごとの順位とその推移です。1日単位の上下に一喜一憂するのではなく、1週間・1か月といった期間で傾向を見るのがポイントです。百度の検索結果は日によって変動することがあるため、短期の変動だけで施策の良し悪しを判断しないようにしましょう。

ランクインしているURL

同じキーワードでも、日によって表示されるページが入れ替わることがあります。たとえば、本来はサービス紹介ページを上位に出したいのに、ブログ記事やトップページが表示されている場合は、ページ同士がキーワードを奪い合っている(いわゆるカニバリゼーション)可能性があります。順位とあわせて「どのURLがランクインしているか」を記録しておくと、改善すべきページが見えやすくなります。

圏外・圏内の境界

一定の順位より下は「圏外」として扱われることが多いため、圏外から圏内に入ったタイミングは施策の効果を確認するうえで重要なサインです。逆に、上位だったキーワードが急に圏外になった場合は、サイトの技術的なトラブル(サーバー停止、リダイレクトの設定ミス、robots.txt の誤設定など)がないかを確認しましょう。

百度への収録状況

順位が付く前提として、ページが百度に収録(インデックス)されている必要があります。百度の検索窓で「site:ドメイン名」と検索すると収録状況のおおよその目安が分かるとされていますが、表示される件数は概数であり、正確な数字ではない点に注意してください。より詳しい状況は、百度が提供するサイト運営者向けの「百度搜索资源平台」で確認できます(詳しくは百度の収録数を確認する方法)。

検索結果の構成

百度の検索結果ページには、通常の検索結果(自然検索)のほかに、広告枠や、百度百科・百度知道・百家号など百度自社サービスのコンテンツが表示されることがあります。自然検索で上位にいても、画面上の見え方としては下のほうに位置していることもあるため、主要キーワードについては実際の検索結果画面も時々確認し、どのような要素が並んでいるかを把握しておくとよいでしょう。

順位の記録と社内報告の仕方

記録のフォーマットをそろえる

順位を記録する際は、次の項目をそろえておくと、後から比較や集計がしやすくなります。

項目 例
計測日 2026-10-13
検索エンジン・デバイス 百度PC
キーワード 例:上海 物流 日系
順位 例:12位/圏外
ランクインURL 例:/service/logistics
メモ 例:タイトル変更を実施

「メモ」欄に施策の内容(タイトル変更、記事追加、サーバー移転など)を記録しておくと、順位変動の原因を後から推測しやすくなります。

キーワードをグループ分けする

キーワードが増えてきたら、「サービス名系」「地域系」「悩み・課題系」など、目的別にグループ分けしておくと報告が分かりやすくなります。グループごとの平均順位や、上位10位以内に入っているキーワード数などをまとめると、全体の傾向を一目で伝えられます。

報告書に盛り込みたい内容

月次の報告書には、次のような内容を盛り込むと実務で使いやすくなります。

  • 主要キーワードの順位と前月比
  • 大きく上昇・下落したキーワードとその要因の仮説
  • ランクインURLの変化
  • 実施した施策と、次月に予定している施策
  • 計測条件(検索エンジン、デバイス、計測頻度)

とくに計測条件の明記は大切です。「百度のPC版で、毎日自動計測した結果」のように書いておくことで、手動で検索した人から「自分のパソコンで見たら順位が違う」と指摘されたときにも、条件の違いとして説明しやすくなります。

代理店・支援会社がクライアントに報告する場合

中国進出支援会社や SEO 代理店がクライアントに報告する場合は、クライアントが自分で検索したときに順位が違って見える可能性を、あらかじめ説明しておくとトラブルを防げます。前述のとおり、地域やパーソナライズの影響で結果は変わり得るため、「ツールで同じ条件のもと継続して計測した数字で推移を見る」という考え方を共有しておくことが大切です。

反対に、代理店から順位レポートを受け取る側の企業がどこを確認すべきかは、中国SEO代理店の選び方にまとめています。

よくある疑問

毎日チェックする必要はありますか?

施策の効果を細かく追いたい場合や、急な順位下落にいち早く気付きたい場合は、毎日の計測が役立ちます。一方、報告は週次や月次でまとめるのが一般的です。「計測は毎日、判断は期間で」と考えると運用しやすくなります。

日本語サイトでも百度で順位は付きますか?

日本語のページも百度に収録され、検索結果に表示されることはあります。ただし、中国のユーザーを集客したいのであれば、簡体字中国語のページを用意し、中国語のキーワードで順位をチェックするのが基本です。

順位が急に下がったときはどうすればよいですか?

まずはサイト側のトラブル(サーバーの停止や表示速度の低下、URL変更、robots.txt の設定など)がないかを確認しましょう。そのうえで、百度搜索资源平台にメッセージや異常の通知が届いていないかも確認します。サイト側に問題が見当たらない場合は、検索エンジン側の評価の変化も考えられるため、数日〜数週間の推移を見ながら判断するのが無難です。

まとめ

日本から百度の検索順位をチェックする方法は、大きく「手動で検索する」「ツールで計測する」の2つです。手動検索は手軽ですが、地域やパーソナライズ、VPN の接続先などの影響で中国国内のユーザーが見ている結果とずれる可能性があり、継続的な記録にも向いていません。

施策の効果を正しく判断するためには、

  • 同じ条件で継続的に計測する
  • 順位だけでなくランクインURLや収録状況もあわせて見る
  • 計測条件を明記したうえで、期間単位の推移で報告する

という3点を意識しましょう。

SEOChinaでできること

SEOChina は、日本語で使える百度の順位チェックツールです。現在対応している検索エンジンは百度PCで、百度モバイル・360搜索・搜狗・神马には今後対応予定です。

  • 登録したドメインとキーワードについて、百度PCの順位を毎日記録し、推移を表で確認できます
  • 順位は50位まで取得し、順位の数字からランクインしたURLを確認できます
  • ICP備案・Whois・百度収録数の単発調査にも対応しています
プラン 月額 ドメイン数 日次順位監視 主な特徴
Free 無料 1 10枠 履歴30日保存
Starter 9,980円(税込) 3 30枠
Growth 19,800円(税込) 10 100枠 CSV出力
Pro 39,800円(税込) 30 250枠 CSV出力、中国企業調査 月100回

まずは無料の Free プランで、自社サイトの百度PC順位の記録を始めてみてください。登録はこちらから行えます。

ブログ一覧へ戻る