百度のPC順位とモバイル順位はどれくらい違う?差が出る理由と確認のしかた
百度の順位を報告すると、ほぼ必ず聞かれるのが「それはスマホでも同じ順位ですか?」という質問です。
中国のネット利用はスマートフォンが中心です。中国互联网络信息中心(CNNIC)の第57次報告によると、2025年12月時点でネット利用者は11.25億人、そのうちスマホでネットを使う人は11.21億人で、利用者の99.6%にあたります。一方、デスクトップPCでネットを使う人の割合は32.5%、ノートPCは31.2%でした。
PCの利用者も決して少なくはありませんが、「モバイルではどう見えているのか」が気になるのは当然です。この記事では、百度のPC順位とモバイル順位に差が出る理由と、その差を自社で確かめる方法を解説します。
結論:差の大きさはキーワードとサイトによって違う
最初に結論をお伝えすると、「百度のPCとモバイルの順位は○位くらい違う」という決まった答えはありません。
ほとんど同じ顔ぶれが並ぶキーワードもあれば、モバイルだけ大きく入れ替わるキーワードもあります。差の大きさは、キーワードの種類、自社サイトのスマホ対応の状況、検索結果に表示される百度自身のサービスの多さなどで変わります。
だからこそ大切なのは、一般論で判断せず、自社の重要キーワードで実際に比べてみることです。比べ方は後半で紹介します。
順位に差が出る主な理由
1. 検索結果の画面そのものが違う
百度のPC版とモバイル版では、検索結果ページの作りが異なります。画面の幅が狭いモバイルでは、1画面に表示できる件数が少なく、広告や百度自身のサービスの枠が上部を占める割合も大きくなりがちです。
同じ「自然検索で3番目」でも、PCでは画面の上半分に見えている一方、モバイルではスクロールしないと見えない、ということは珍しくありません。順位の数字が同じでも、実際の見られやすさは同じではない点に注意が必要です。
2. 百度自身のサービスが上位に入りやすい
百度の検索結果には、百度百科・百度知道・百家号など、百度が運営するサービスのページがよく表示されます。どのサービスがどの位置に出るかはPCとモバイルで異なることがあり、その分、一般のサイトの順位が押し下げられたり入れ替わったりします。
情報収集型のキーワード(「〇〇とは」「〇〇 やり方」など)ほど、こうした枠が多く出る傾向があります。
3. スマホでの見やすさが評価に関わる
スマホで表示が崩れる、文字が小さすぎる、読み込みが遅いといったページは、モバイル検索でユーザーに選ばれにくくなります。百度はPCページと対応するモバイルページの関係を伝える仕組み(移动适配)も用意してきました。モバイルでの使いやすさが、モバイル検索での評価に関わると考えておくのが自然です。
PCサイトとは別にスマホ専用サイト(m. で始まるサブドメインなど)を持っている場合は、PCとモバイルで別のURLが評価されるため、順位の差が大きくなることもあります。
4. 検索する場所と人による違い
百度の検索結果は、検索した地域やユーザーの利用状況などの影響を受けることがあると言われています。特にスマホは位置情報と結びつきやすく、地域名を含むキーワードや店舗探しのような検索では、PCとの差が出やすくなります。
どれくらい違うかを自社で確かめる方法
ステップ1:比べるキーワードを10個ほど選ぶ
すべてのキーワードで比べる必要はありません。売上や問い合わせにつながる重要キーワードを、次のように種類を混ぜて10個ほど選びます。
- 社名・ブランド名
- 商品・サービスのカテゴリ名(例:「工业传感器」)
- 情報収集型のキーワード(例:「〇〇 怎么选」)
- 地域名を含むキーワード(店舗や拠点がある場合)
ステップ2:同じ日に、条件をそろえて確認する
PCの順位とモバイルの順位を同じ日に確認し、表にまとめます。モバイルはスマホのブラウザで m.baidu.com を開いて検索するのが基本です。
ただし、日本からの検索結果は、中国国内のユーザーが見ている結果と異なる可能性があります(理由は百度の順位チェック方法で詳しく解説しています)。中国国内の協力者や現地拠点がある場合は、同じキーワードで確認してもらうと精度が上がります。
ステップ3:差の「パターン」を見る
表ができたら、1つひとつの数字よりも傾向を見ます。
| 見えてきたパターン | 考えられること | 次の一手 |
|---|---|---|
| PCとモバイルがほぼ同じ | サイトの評価がそのまま両方に効いている | PCの順位推移を主な指標にしてよい |
| モバイルだけ大きく低い | スマホ表示や速度に課題がある可能性 | スマホでの表示崩れ・速度を点検する |
| モバイルで百度のサービスが上位を占める | 一般サイトが入れる枠が少ない | 百度百科や百家号など、百度内での露出も検討する |
| モバイルだけ別のURLが出る | スマホ専用ページが評価されている | PC・スマホのページの対応関係を整理する |
この比較を1回だけでなく、月に1回程度くり返すと、「PCが上がればモバイルも上がる」のか「別々に動く」のかが見えてきます。
PCの順位データはモバイル施策に役立つか
「中国はスマホ中心なのに、PCの順位を追う意味はあるのか」と思われるかもしれません。結論として、PCの順位を毎日記録しておくことには十分な意味があります。
- サイト全体の評価の変化に気付ける: 収録の減少やサイトのトラブル、検索エンジン側の評価の変化は、PCとモバイルの両方に表れることが多いと考えられます。PCの順位が急に動いたら、モバイルも確認するきっかけになります。
- 施策の効果を同じ条件で追える: 手作業のスマホ確認は、毎日同じ条件でくり返すのが難しい作業です。PCを自動で毎日記録し、モバイルは月1回の比較で補う、という役割分担が現実的です。
- BtoBではPC検索も重要: 業務中の情報収集はPCで行われることも多く、製造業やBtoBのサービスでは、PCでの見え方も依然として大切です。
一方で、上の比較でモバイルとPCの動きがずれるキーワードが見つかった場合は、そのキーワードに限ってモバイルの確認頻度を上げるとよいでしょう。
スマホ順位を上げるための基本チェック
モバイルだけ順位が低いと分かったら、まずは次の点を確認します。
- スマホで表示したときに、文字やボタンが小さすぎないか、横にはみ出していないか
- 中国本土からの表示速度が遅くないか(海外のフォントやスクリプトの読み込みが原因になることもあります)
- PCページにある重要な情報が、スマホ表示では省かれていないか
- スマホ専用ページを持っている場合、PCページとの対応関係を正しく伝えているか
- 百度にきちんと収録されているか(百度の収録数を確認する方法)
サイト全体の基本的な対策は、百度SEOの基本にまとめています。
まとめ
- 中国のネット利用者の99.6%がスマホを使っており、モバイルでの見え方は無視できない
- PCとモバイルの順位差は、キーワードやサイトによって大きく違い、決まった答えはない
- 差が出る主な理由は、検索結果画面の違い、百度自身のサービスの表示、スマホでの見やすさ、検索する場所や人による違い
- 重要キーワード10個ほどでPCとモバイルを比べ、差のパターンから次の一手を決める
- PCの順位を毎日自動で記録し、モバイルは定期的な比較で補うのが現実的
SEOChinaでできること
SEOChina は、日本語で使える百度の順位チェックツールです。現在対応している検索エンジンは百度PCで、百度モバイルには今後対応予定です。
- 登録したドメインとキーワードについて、百度PCの順位を毎日記録し、推移を表で確認できます
- 順位は50位まで取得し、順位の数字からランクインしたURLを確認できます
- ICP備案・Whois・百度収録数の単発調査にも対応しています
PCの順位を毎日の基準として記録しておけば、モバイルとの比較もしやすくなります。Free プランは無料で、1ドメイン・日次順位監視10枠(履歴30日保存)から始められます。登録はこちらから行えます。
参考
- 中国互联网络信息中心(CNNIC)「第57次中国互联网络发展状况统计报告」: https://www.cnnic.cn/NMediaFile/2026/0304/MAIN1772588317069TUXN3827X8.pdf
- 新浪财经「CNNIC发布第57次《中国互联网络发展状况统计报告》」: https://finance.sina.cn/tech/2026-03-17/detail-inhrfshc8397107.d.html
- 腾讯云开发者社区「百度移动适配」関連記事: https://cloud.tencent.com/developer/article/1072673