中国SEO代理店の選び方|契約前の質問と順位レポートの確認ポイント

中国向けのサイトを立ち上げたものの、社内に中国語や百度のSEOに詳しい人がいない。そんなとき、多くの企業は中国SEOの代理店やコンサルティング会社に相談します。

ただ、百度のSEOは日本では情報が少なく、提案を受けても「それが妥当なのか」を判断しにくいのが実情です。毎月のレポートで「順位が上がりました」と言われても、その数字をどう読めばよいのか分からない、という声もよく聞きます。

この記事では、中国SEOの代理店を選ぶときに確かめたいことと、契約後に届く順位レポートのチェックポイントを、発注する側の目線で整理します。

まず社内で決めておきたい3つのこと

代理店を比べる前に、自社の側で次の3点を言葉にしておくと、提案の良し悪しを判断しやすくなります。

  1. 何をゴールにするか:問い合わせ件数、資料請求、ECの売上、ブランド名での検索結果の見え方など。「百度で上位表示」だけでは、どのキーワードで何位を目指すのかが決まりません。
  2. 誰に見てほしいか:中国国内の購買担当者なのか、一般消費者なのか、代理店や販売パートナーなのか。狙うキーワードが大きく変わります。
  3. 社内で対応できる範囲:中国語の記事を書ける人がいるか、サイトの修正を誰がどのくらいの早さで行えるか。代理店に任せる範囲と、自社でやる範囲の線引きに関わります。

この3点が決まっていないと、代理店は「上げやすいキーワード」で成果を示しがちです。順位は上がったのに問い合わせは増えない、というずれの多くはここから生まれます。

契約前に代理店に聞きたい7つの質問

提案や見積もりを受けたら、次の質問を投げてみてください。答えの中身だけでなく、具体的に説明してくれるかどうかも判断材料になります。

1. どのキーワードを、なぜ選ぶのですか

キーワードの候補と、その選び方の理由を聞きます。中国のユーザーが実際に使う検索語は、日本語をそのまま訳した言葉と違うことがよくあります。検索されている量や、検索結果に並ぶ競合サイトを見たうえで提案しているかを確認しましょう。

2. 具体的にどんな作業をしますか

「内部対策」「コンテンツ制作」「外部対策」といった言葉だけでなく、月ごとに何をどれだけ行うのかを聞きます。記事を作るなら本数と文字数、誰が書いて誰が確認するのか。サイトの修正を提案するなら、誰が実装するのかまで決めておくと、後から「やってもらえると思っていた」というすれ違いを防げます。

3. 被リンク(外部リンク)はどうやって増やしますか

ここは特に丁寧に確認したいポイントです。百度は2012年にリンクの購入(売買)を作弊(不正行為)とみなして処罰の対象にする方針を発表しており、その後もトラフィックやリンクの不正を対象にしたアルゴリズム(惊雷算法など)が導入されてきたと伝えられています。

「リンクを○本購入します」「リンク用のサイト群を持っています」といった説明なら、短期的に順位が動いても、後から評価を落とすリスクを抱えることになります。業界メディアへの寄稿や、提携先からの紹介など、自然な形でリンクを得る方法を説明できるかを見ましょう。

4. 成果はどの指標で、どう測りますか

順位だけを成果とするのか、収録数や百度からの流入、問い合わせまで追うのかを確認します。順位を測るなら、その条件も聞いておきます(確認したい条件は、後半の「順位レポートで確認すべき6つのポイント」で説明します)。

5. 効果が出るまで、どのくらいかかると見ていますか

SEOは広告と違い、施策から効果が出るまでに時間がかかるのが普通です。誠実な代理店ほど、サイトの状態や競合の強さを見たうえで、見込みに幅を持たせて説明します。

6. 百度搜索资源平台は誰のアカウントで管理しますか

百度搜索资源平台(旧・百度站长平台)は、サイトの収録状況やクロールの状態を確認できる百度公式のツールです。代理店のアカウントだけでサイトを登録すると、契約終了後にデータを見られなくなるおそれがあります。可能であれば自社でもアカウントを持ち、情報を共有してもらう形にしておくと安心です(登録方法と使い方は百度搜索资源平台の登録方法と使い方で紹介しています)。

7. 契約をやめたら、作ったものはどうなりますか

代理店が作成した記事やページ、取得したドメイン、サーバーの契約などが、契約終了後も自社に残るかを確認します。特に、代理店名義のドメインに記事を載せる提案の場合、契約が終わると資産がまったく残らないこともあります。

注意したほうがよい提案の特徴

次のような提案には、立ち止まって理由を聞くことをおすすめします。

提案の特徴 なぜ注意が必要か
「必ず1位にします」と保証する 検索順位を決めるのは百度で、代理店が約束できるものではない
対象キーワードを代理店が決め、途中で入れ替わる 上げやすい言葉だけで成果が示され、本来の目的とずれやすい
作業内容が「対策一式」としか書かれていない 何に費用を払っているのか、後から検証できない
リンクの大量購入や、中身の薄いページの大量作成 百度の評価を下げるリスクがある
順位レポートの元データを見せてくれない 数字の正しさを自社で確かめられない

「成果報酬型」の契約は、一見すると発注側に有利に見えます。ただし、成果の対象になるキーワードの選び方や、順位の測り方を代理店側が決める場合は、条件をよく確認しましょう。

契約書で決めておきたいこと

口頭で合意した内容は、できるだけ契約書や発注書に残します。最低限、次の項目は書面にしておきたいところです。

  • 対象キーワードの一覧と、変更するときの手続き
  • 月ごとの作業内容と量(記事の本数、修正の件数など)
  • 成果の指標と、順位の測り方(PCかモバイルか、何位まで記録するか、測る頻度)
  • レポートの提出時期と、元データ(順位の一覧やURL)の提供
  • 作成物やアカウントの権利の扱い、契約終了時の引き継ぎ方法
  • 禁止する施策(リンクの購入など)

毎月の順位レポートで確認すべき6つのポイント

契約後に届く順位レポートは、次の観点で読むと、数字に振り回されにくくなります。

1. キーワードの一覧が契約時と同じか

最初に合意したキーワードが、すべてレポートに載っているかを確認します。順位が良いキーワードだけが載り、下がったキーワードが消えている場合は理由を聞きましょう。

2. 測った条件が書かれているか

百度の順位は、PCとモバイルで違うことがありますし、検索する場所によっても結果が変わる可能性があります。レポートに「いつ」「PCかモバイルか」「どのような環境から」測ったのかが書かれているかを見ます。条件が月ごとに変わると、順位の上下が施策の効果なのか、測り方の違いなのかが分かりません(PCとモバイルの違いは百度のPC順位とモバイル順位の違いで解説しています)。

3. ある1日の順位だけで判断していないか

百度の順位は日によって動きます。月に1回、ある日の順位だけを報告されると、たまたま良かった日の数字かもしれません。毎日の記録から月の推移を見られる形が理想です。

4. ランクインしているURLが狙ったページか

順位と一緒に、どのページがランクインしているかを確認します。狙った商品ページではなく、ブログの古い記事や別のページが出ていることもあります。URLまで見ることで、次にどのページを強化すべきかが分かります。

5. 圏外のキーワードがどう扱われているか

一定の順位より下は「圏外」として、数字が載らないのが一般的です。何位までを調べているのか、圏外のキーワードがいくつあるのかも報告に含めてもらいましょう。平均順位を出す場合、圏外のキーワードを除いて計算すると、実際より良く見えることがあります。

6. 順位以外の指標とつながっているか

順位が上がっても、百度からの流入や問い合わせが増えていなければ、キーワードの選び方を見直す必要があるかもしれません。収録数、流入数、問い合わせ数と並べて見ると、施策の効果を立体的に判断できます。

レポートの数字を自社でも確かめる

代理店のレポートを疑うためではなく、同じ数字を共通の言葉で話すために、自社でも順位を記録しておくと便利です。

手作業で百度を検索して確かめる方法もありますが、日本から検索した結果は、中国国内のユーザーが見ている結果と異なる可能性があり、毎日続けるのも大変です(詳しくは百度の順位チェック方法で解説しています)。ツールで毎日同じ条件の記録を残しておけば、代理店との打ち合わせでも「この日から下がっている」「このページが出るようになった」と具体的に話せます。

また、代理店と契約する前に現状の順位を記録しておくと、契約後の変化を比べる基準になります。

まとめ

  • 代理店を比べる前に、ゴール・見てほしい相手・社内で対応できる範囲を決めておく
  • 契約前に、キーワードの選び方、作業内容、被リンクの増やし方、成果の測り方、アカウントや作成物の扱いを確認する
  • 順位の保証、リンクの大量購入、作業内容が不明確な提案には注意する
  • 順位レポートは、キーワード一覧、測った条件、推移、ランクインURL、圏外の扱い、他の指標とのつながりを見る
  • 自社でも同じ条件で順位を記録しておくと、代理店と共通の数字で話せる

百度SEOの全体像は、百度SEOの基本にまとめています。

SEOChinaでできること

SEOChina は、日本語で使える百度の順位チェックツールです。代理店のレポートと並べて、自社でも順位の記録を持っておけます。

  • 登録したドメインとキーワードについて、百度PCの順位を毎日記録し、推移を表で確認できます
  • 順位は50位まで取得し、ランクインしたURLも確認できます
  • ICP備案・Whois・百度収録数の単発調査にも対応しています

Free プランは無料で、1ドメイン・日次順位監視10枠(履歴30日保存)から始められます。登録はこちらから行えます。

参考

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