百度で順位が急に下がったときの原因と確認手順|慌てて直す前に確かめる順番

毎日記録している百度の順位が、ある日まとめて10位以上下がっていた。そんなとき、すぐにタイトルを書き換えたり、記事を足したりしたくなるかもしれません。しかし、原因が分からないまま手を加えると、何が効いたのかも、何が悪かったのかも分からなくなります。

この記事では、百度で順位が急に下がったときに、どの順番で何を確かめればよいかを説明します。百度の公式の解説でも、まずサイト側に問題がないかを自分で点検し、それでも分からなければ問い合わせる、という流れが勧められています。

まず「本当に下がったのか」を確かめる

最初に確かめたいのは、順位が本当に下がったのか、それとも計測の条件や見え方が変わっただけなのか、という点です。

  • 1日だけの変化ではないか:百度の順位は日によって数位動くことがあります。翌日以降も下がったままかを、数日分の推移で確認します
  • 計測の条件が同じか:PCとスマートフォン、検索した地域などで結果は変わります(百度のPC順位とモバイル順位の違い)。いつもと違う条件で調べていないかを確かめます
  • 計測できていたか:ツールでの計測自体が失敗した日は、順位が付かず圏外のように見えることがあります。圏外になったのか、計測できなかったのかを分けて見ます
  • 表示されるURLが変わっていないか:順位が下がったように見えても、実は別のページが表示されるようになっただけ、ということがあります

手動で百度を検索して確かめるときは、検索履歴や地域の影響を受けることに注意してください。日本から確認するときの注意点は「百度の順位チェック方法」で解説しています。

下がり方から原因を絞り込む

本当に下がっていると分かったら、次は「どの範囲で」「どのように」下がったかを見ます。下がり方によって、疑うべき原因が変わります。

下がり方 まず疑うこと
ほとんどのキーワードが同じ日に大きく下がった サーバーの停止、百度のクローラーの遮断、サイト全体のURL変更、乗っ取りなど、サイト全体に関わる問題
特定のページのキーワードだけ下がった そのページの変更(タイトル・本文・URL)、ページのエラー、リダイレクトの設定
特定のキーワードだけ下がった 競合の上昇、そのキーワードの検索結果の構成の変化
数週間かけて少しずつ下がった 内容の古さ、競合の強化、被リンクの減少など、ゆるやかな評価の変化

あわせて、下がった日の前後にサイトで何をしたかを思い出しましょう。サーバーの移転、サイトのリニューアル、CMSの更新、タイトルの一括変更などの作業が、下がり始めた時期と重なっていないかを確かめます。日ごろから作業の日付と内容を記録しておくと、ここで迷わずに済みます。

百度搜索资源平台に登録している場合は、原因を探す前に、後述の「百度搜索资源平台で確認する順番」に沿って画面を見ておくと、手がかりが早く見つかります。

サイト全体が下がったときの主な原因

サーバーが不安定、または中国本土から見られない

百度のクローラー(Baiduspider)がページを取得できない状態が続くと、サイトの評価が下がり、流量も減ると百度は説明しています。百度搜索资源平台の「抓取异常」では、取得できなかった理由が、サーバーへの接続の異常、通信事業者ごとのネットワークの異常、DNSの異常、IPやUA(ユーザーエージェント)の遮断、リンク切れ(死链)などに分けて表示されます。

海外のサーバーを使っている場合は、日本からは問題なく見えても、中国本土からは遅い、またはつながりにくいことがあります。中国本土からの表示速度の確かめ方は「中国向けサイトのサーバー選び」を参考にしてください。

robots.txt やセキュリティ設定で百度を遮断している

サイトのリニューアルで robots.txt を書き換えたときや、WAF・セキュリティサービスを入れたときに、Baiduspider のアクセスを誤って止めてしまうことがあります。百度搜索资源平台の「Robots」の画面で現在の設定を確かめ、「抓取诊断」で実際に百度からページを取得できるかを試しましょう。

なお、Baiduspider を名乗るアクセスには偽物もあります。アクセス元のIPアドレスを逆引きして、ホスト名が *.baidu.com か *.baidu.jp になっているかで見分けられるとされています。本物の Baiduspider を遮断していないかを確認するときの目安になります。

URLの変更やサイトのリニューアル

ドメインの変更やURLの付け方の変更をしたのに、古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定していないと、百度は別のページとして扱い、それまでの評価が引き継がれにくくなります。

百度搜索资源平台には、URLの変更を百度に伝える「网站改版」というツールがあります(「站点改版」と表記されることもあります)。ドメインだけの変更、ディレクトリ構造の変更、個別のURLの変更に対応しており、いずれも新旧のURLを1対1で301リダイレクトしておくことが前提です。申請が通っても、検索結果で新しいURLに置き換わる時期は決まっていないとされているため、301リダイレクトは長めに残しておきましょう。

サイトが乗っ取られている

サイトが乗っ取られ、ギャンブルなどの無関係なページや隠しリンクを埋め込まれることがあります。訪問者には普通のページが見え、百度のクローラーにだけ不正な内容を見せる手口もあるため、自分でブラウザを開いても気づかないことがあります。「抓取诊断」で百度から見たページの内容を確かめると、こうした書き換えを見つけやすくなります。

百度は乗っ取られたページを404にしたうえで、「死链提交」でリンク切れとして提出するよう案内しています。

ICP備案の失効

中国本土のサーバーでサイトを公開している場合、ICP備案が取り消されるとサイトにアクセスできなくなります。サイトが見られなければ、当然順位も落ちます。中国本土のサーバーを使っている場合は、備案の状態も確認しておきましょう。確認の方法は「ICP備案の確認方法」で解説しています。

一部のページやキーワードだけ下がったとき

特定のページだけが下がった場合は、そのページに最近加えた変更を確かめます。タイトルを大きく変えたり、頻繁に変えたりすると、順位が不安定になることがあります。タイトルの考え方は「百度向けのtitle・descriptionの書き方」にまとめています。

ほかのサイトの文章を流用している、内容が薄い・古くなっている、広告が読む邪魔になっている、タイトルにキーワードを詰め込んでいる、といった点も、評価が下がる原因として百度の解説に挙げられています。また、そのページを紹介していた外部のサイトからのリンクが消えたことで下がる場合もあります(百度SEOの被リンク対策)。

サイト側に思い当たる変更がない場合は、同じキーワードで上位にいるサイトの顔ぶれを見ます。競合のページが新しくなっていたり、新しいサイトが上がってきたりしていれば、自社が下がったというより相手が上がった可能性があります。

百度側の変化も考える

サイト側に問題が見つからず、同じ業界のほかのサイトも同じ時期に動いているなら、百度の評価の仕組みが変わった可能性があります。百度は、リンクの売買を対象にした「绿萝算法」(百度SEOの被リンク対策)のように、特定の問題を対象にしたアルゴリズムを導入してきました。

また、百度は2025年7月に検索の大きな改版を発表しました。決算の資料によると、2025年10月にはモバイルの検索結果ページの約70%にAIが生成した内容が含まれていたとされています。AIの回答が上に表示されると、順位が同じでもクリックが減ることがあります。順位とあわせて、表示回数とクリック数の変化も見ておきましょう。

百度搜索资源平台で確認する順番

百度搜索资源平台に登録していれば、次の順に画面を見ると原因を絞り込みやすくなります。登録の方法は「百度搜索资源平台の登録方法と使い方」で解説しています。

  1. メッセージ:百度からの通知が届いていないか。通知がなくても、以下の画面は確認しましょう
  2. 抓取异常・抓取诊断:百度がページを取得できているか
  3. Robots:意図せず百度を遮断していないか
  4. 索引量:収録されているページ数が大きく減っていないか(百度の収録数の確認方法)
  5. 流量与关键词:表示回数とクリック数がいつから、どのキーワードやページで減ったか

「流量与关键词」に表示される順位は過去の平均で、いまの検索結果の順位とは限らないと百度は説明しています。表示回数やクリック数の推移も、日単位ではなく1か月・3か月、あるいはそれ以上の期間で比べるよう勧められています。

それでも原因が分からないときは、百度搜索资源平台の「反馈中心」から問い合わせることができます。百度は、下がったキーワードとURLを具体的に添えて送るよう案内しています。

直してから戻るまでの目安

原因を直しても、順位がすぐに戻るとは限りません。百度は、品質の問題を直した後に回復するまでの期間は決まっておらず、問題の影響の大きさに応じて判断されると説明しています。

作業の種類ごとの目安としては、次のような情報があります。いずれも百度の解説を転載した記事などによるもので、必ずこの期間で戻るというものではありません。

  • robots.txt の修正:反映までに1〜2週間ほどかかることがある
  • 网站改版の申請:申請が有効になるまでは12〜48時間ほどだが、検索結果のURLが置き換わる時期は決まっていない。301リダイレクトは少なくとも3か月は残す
  • 死链提交:3日ほどで反映されるとされている

直したら、その日付と内容を記録し、その後の順位の推移を見守りましょう。直した直後に別の変更を重ねると、どの対応が効いたのか分からなくなります。

まとめ

  • まずは数日分の推移、計測の条件、計測の失敗、表示されるURLを確かめ、本当に下がったのかを見極める
  • サイト全体が下がったなら、サーバー、クローラーの遮断、URLの変更、乗っ取り、ICP備案を疑う
  • 一部だけ下がったなら、そのページの変更、被リンク、競合の動きを確かめる
  • 百度搜索资源平台は、メッセージ、抓取异常、Robots、索引量、流量与关键词の順に見る
  • 分からなければ反馈中心に、キーワードとURLを添えて問い合わせる
  • 直してから戻るまでの期間は決まっていない。直した日付を記録し、推移を見守る

SEOChinaでできること

SEOChina は、日本語で使える百度の順位チェックツールです。順位の急な変化に早く気づき、いつから下がったのかを確かめるための記録を残せます。

  • 登録したドメインとキーワードについて、百度PCの順位を毎日記録し、推移を表で確認できます
  • 順位は50位まで取得し、ランクインしたURLも確認できるので、表示されるページが変わったことにも気づけます
  • ICP備案・Whois・百度収録数の単発調査にも対応しています

Free プランは無料で、1ドメイン・日次順位監視10枠(履歴30日保存)から始められます。下がる前の順位を残しておくことが、原因を探す手がかりになります。登録はこちらから行えます。

参考

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